エジプト旅行記(2007.10.1〜10.8)

エジプト旅行記(2007.10.1〜10.8)

4日目:コム・オンボ - エドフ - ルクソール東岸

 4日目はバスでアスワンを起ち、コム・オンボ、エドフの各神殿に立ち寄りながら、ルクソールへいき、東岸のカルナック神殿、ルクソール神殿を観光。どれがどれか区別がつかなるんじゃないかというぐらい神殿尽くしな1日でした。

コム・オンボ神殿

 5時20分に起床。朝食はビュッフェ。スクランブルエッグとマッシュポテト、ソーセージとパンとヨーグルト。というか、どのホテルでもビュッフェではひたすらこれを食べてました。

 7時15分に出発。アスワンからルクソールまでは、団体問わず観光客を乗せた車両が一団となり、前後を警察車両に挟まれて移動する「コンボイ」と呼ばれる形態での移動となります。

 1時間かからずにコム・オンボ神殿へ到着。ここはセベクというワニの頭をした神と、この後も幾たびも登場するホルスという隼の頭をした神を2つ同時に祭っているという、なんとも横着な神殿です。2神を祭っているというだけあって、左右対象のような形で二重構造になっています。

 中にはワニのミイラを安置する部屋がありました。人間はもちろん、ワニまでミイラにしてしまうとは。皮膚の違いでしょうが、人間のミイラよりはグロテスクさも少なく、一歩間違うとただの棍棒のような感じでした。

 この神殿のレリーフにはいくつか珍しいものが。まずはクレオパトラ。エジプトがローマに屈してしまったときの女王、すなわち古代エジプト最後のファラオだけあって、彼女のレリーフが残っている神殿はここだけのようです。
 そしてカレンダーのレリーフがありました。エジプトですからもちろん太陽暦。日付と一緒にその日の捧げものが記されています。
 更には、医学の神様・イムホテプへ捧げものをしているレリーフ。イムホテプは階段ピラミッドのデザインをした人ですが、医者としても有名で当時の一般人では唯一、死後に神としてあがめられた人物だそうで、捧げられているものも医療器具。この医療器具のレリーフが、現在の医者も使うような道具ばかりなのが非常に興味深かったです。

 中庭にはナイルメーターと呼ばれる井戸のようなものが。ローマ時代、これの水かさによって納める税金が変わったそうです。ちなみに水かさが多い=ナイル川の水が豊かで氾濫により土が肥える=税金が増えるとのことでした。

※写真はクリックで拡大します。
ワニのミイラその1
ワニのミイラその1
ワニのミイラその2
ワニのミイラその2
外観は修復中
外観は修復中
クレオパトラのレリーフ
クレオパトラのレリーフ
細い列が日付、太い列が捧げもの
細い列が日付、太い列が捧げもの
真ん中の列が医療器具
真ん中の列が医療器具
ナイルメーター。かなり深いです。
ナイルメーター。かなり深いです。

エドフ神殿(ホルス神殿)

 コム・オンボから更に1時間ほどで今度はエドフ神殿へ。別名ホルス神殿と呼ばれるこの神殿は、その名の通りホルス神(隼の頭をした神)を祭った神殿です。

 とりあえず塔門がでかい!全神殿の中で第2位の大きさの塔門らしいです。塔門の前には一対の隼の像が。さすがにホルス神殿と呼ばれるだけあります。

 この神殿、作られたのが新しいこともあって、全神殿の中でも最上級の保存状態のよさで、現在も殆どちゃんとした形で残っています。天井まできっちりと残っている柱はここぐらいでしか見られないそう。ちゃんとした形で残っていられたのは砂に埋まっていたためだそうです。

 1番奥の部屋にはホルス神が乗ってきたといわれる船があり、またレリーフには香水の作り方、1年の1度行われる祭儀の仕方がヒエログリフで刻まれていました。また、イシス神殿と同じくキリスト教徒が隠れ住んでいたことから、神々のレリーフの一部の頭部が削られていました。惜しい気もしますが、イシス神殿同様にそれも含めて歴史の尊さではないかなと思った次第です。

※写真はクリックで拡大します。
遠いのに大きい
遠いのに大きい
近くだともっと大きい
近くだともっと大きい
意外とポップなホルス神
意外とポップなホルス神
ホルス神用の船
ホルス神用の船
天井がちゃんとあります
天井がちゃんとあります
香水の作り方
香水の作り方
お祭りのやり方
お祭りのやり方

昼食 - カルナック神殿

 エドフから更に2時間弱、ルクソールに到着。かつての都、テーベです。もうそれだけでワクワクしているわけです。

 昼食。今日の昼食のメインはなんと鳩。はたしてどんなものかと恐る恐る口に運んでみると・・・美味い!というか、体型の問題か小骨は多いもののおおむねチキンと同じ。ここまでのエジプト料理の中でNo1ヒットでした。が、米などはやはり口に合わないので、ビールと鳩のみを食すような形に。

 昼食後はカルナック神殿へ。スフィンクスの参道の先にある第1塔門が、エドフ神殿に輪をかけてでかい!そう、大きさ第1位はカルナック神殿なのです。引いても引いてもなかなか納まらず、写真を撮るのに一苦労です。こちらはエドフ神殿と違ってあちこちかなり崩れてはいるけれど、それが遺跡っぽさを煽っていい味になってました。

 参道以外に中にもスフィンクスがあるのですが、これは顔がツタンカーメン。ツタンカーメンの類は神殿にあるものでは多くないのですが、その中の1つ。

 第2塔門の前にはまたも登場、ラムセス2世の巨像があり、そして塔門自体にはアジア人とアフリカ人の微妙な顔立ちの差がもちゃんと描かれたレリーフが。芸が細かい。

 そして第2塔門を抜けると見渡す限りの巨大な柱、柱、柱。なんとこの部屋には136本もの巨大な石柱があるそうです(さすがに数えなかったですが・・・)。圧倒的な壮観とはまさにこのこと。思わず見上げたまま口を開いてしまいます。その柱の上方、天井には当時のレリーフが色がついたまま残っていました。あれが3000年以上も前に描かれたもの・・・と考えると感慨深いものがありました。

 その先にはハトシェプスト女王が立てたという現存する最大のオベリスクが。高さは約30メートル、重さは約300トンの一枚岩の花崗岩。アスワンで切り出して、ナイルの氾濫時期に船で輸送し、ここで立てたそうです。立てる方法は、あらかじめ高い砂山を作り、その上に運んだ後に砂山を崩していくという方法らしいですが、それでよくもまぁあんなに綺麗に寸分違わない場所に立てられるものだとまたも感心。

 更に進むと台座の上に大きなスカラベの石像があり、その周りを7周すると幸せになれるとのことだったので、とりあえずお約束で回っておきました。さてさてご利益はいかに?

※写真はクリックで拡大します。
こいつが鳩です
こいつが鳩です
スフィンクス参道と第1塔門。デカイ。
スフィンクス参道と第1塔門。デカイ。
ツタンカーメン顔のスフィンクス
ツタンカーメン顔のスフィンクス
ここにもラムセス2世
ここにもラムセス2世
見渡す限りの柱
見渡す限りの柱
一部残る天井部分に色が
一部残る天井部分に色が
オベリスク。高さが伝わりにくいですが。
オベリスク。高さが伝わりにくいですが。
幸運を呼ぶスカラベ。とりあえず7周です。
幸運を呼ぶスカラベ。とりあえず7周です。

ルクソール神殿

 圧倒されたカルナック神殿をあとにし、程近いルクソール神殿へ。

 ここにもスフィンクスの参道があり、かつてはカルナック神殿と繋がっていたそうです。

 これまた大きな第1塔門の前には、カルナック神殿ほどじゃないけれど立派なオベリスク、そしてもはやお約束に近いラムセス2世の石像。ちなみにオベリスクは本来2本あったのですが、1本はムハンマド・アリーが時計塔と引き換えにフランスに譲られたとのことで、コンコルド広場にあるオベリスクがそのオベリスクだそうです。いつかはそちらも見てみたいものですが、いつになるのやら・・・。

 第1塔門をくぐると石柱に囲まれた中庭があり、一部はモスクに改造されていますが、これは12世紀末にイスラムの聖人を偲んで建てられたらしいです。でも入り口がかなり高いところに・・・と思ったら当時はそこまで砂に埋まっていて、下にこんな壮大な神殿があるなんて気づかずに建ててしまったためとのこと。現在でもモスクは使われていて、別のところに入り口があるそうな。

 中庭の石柱の間と、そこに続く第2塔門の前にもラムセス2世の石像。ホントこの人は自己顕示欲強くて石像作るの好きだったんですねぇ。もっとも、それだけの権力を手にしていたというのも感心するところですが。

 第2塔門をくぐるとツタンカーメン夫妻の石像が。18歳で亡くなったというツタンカーメン、さすがに石像の表情が若いです。アンケセナーメンはそれより少し年長に感じられるように造られていて、当時の芸術の力を感じさせてくれました。

 更に先に進むと壁にキリスト教徒が描いたという絵が。ここにもかつて迫害されていたキリスト教徒が潜んでいて、その絵を描いたようです。そこそこの大きさでなおかつ色もかなり綺麗に残っていました。ローマ時代、約300年に渡って迫害され続けたキリスト教の黎明期を髣髴させる絵です。

※写真はクリックで拡大します。
ここにもスフィンクス参道
ここにもスフィンクス参道
オベリスク、塔門、そしてラムセス2世
オベリスク、塔門、そしてラムセス2世
あんなに高くまで埋まっていたとは
あんなに高くまで埋まっていたとは
右側の横向き、ここにもラムセス2世
右側の左向き、ここにもラムセス2世
ツタンカーメンと王妃ネフェルティティ
ツタンカーメンと王妃アンケセナーメン
キリスト教徒の残した絵
キリスト教徒の残した絵

ホテル:NILE PALACE - 夕食 - 音と光のショー(カルナック神殿)

 この日のホテルはNILE PALACEというホテル。その名の通り、部屋からはナイル川がよく見え、夕日が沈んでいく様にはその美しさに鳥肌が立つほどの感動を覚えました。こんな景色を見られてエジプトに来た甲斐がよりいっそう強くなったというものです。部屋の中も更にグレードアップ。ただ、本来見られるはずだった日本語のチャンネル(もちろんNHK)が見られなかったのは残念。けっこう楽しみにしてたのになぁ。

 夕食はカルナック神殿の先にあるオリエンタル料理と銘打たれたレストランで。レストランというと聞こえがいいですが、まぁ食堂みたいな感じのところ。料理は昨夜に続きまたもやタジン、今回は肉のタジンでした。肉だけ何とか食べ、後はビールを・・・といいたいところですが、ビールが品切れという信じがたい事態。コーラで我慢。

 夕食後は音と光のショーを見にカルナック神殿へ。ギザと同様に日本語テキストを見て予習をしていたのですが、今回は日本語テキストがだいぶ端折っていたようで、聞いていても明らかに読んだ記憶のないことを言っており、結局何がなんなのかよく分からなくなってしまいました・・・。とは言っても、さすがにピラミッドほどお金はかかっていないものの、入り口から少しずつ歩きながら進み、最後に聖なる池の特別席に座って見るライトアップされたカルナック神殿は実に幻想的で、昼とはまったく違う顔を見せてくれました。そして空には星がよく見え、その幻想的な空気を更に助長してくれており、大変満足して帰ったのは言うまでもありません。

※写真はクリックで拡大します。
ナイル川の無効に沈む夕日
ナイル川の向こうに沈む夕日
またもタジン。肉だけど。
またもタジン。肉だけど。
ライトアップされるカルナック神殿
ライトアップされるカルナック神殿
分かりにくいけど綺麗な星でした。
分かりにくいけど綺麗な星でした。